ご無沙汰してます(笑)
今日は皆大好き補助金についてです。
最後に東京都以外の人も参考になる補助金まとめページを紹介するから、東京以外の人も是非みてね(笑)
東京都で新築を建てる方は必見の補助金事業があります。
『東京ゼロエミ住宅促進事業』
令和4年度以降は、補助金内容も拡充しており計画する建物に応じて
下記項目をチェックしてみてください。
①新築住宅に対する補助金(省エネ性能・断熱性能の向上条件有り)
令和4年度からは、水準1~3と段階が設けられており、どの水準に達するかで
貰える補助金額が変ります。貰える金額は下記の通り。
水準1 水準2 水準3
一戸建て 30万 50万 210万
集合住宅(賃貸) 20万 40万 170万
水準1は、『注文戸建住宅の戸数が300戸未満の住宅供給事業者(地域工務店等)が供給する住宅』に限定されています。
つまり、全国に出ているようなハウスメーカーで建築する方は、水準2もしくは水準3を狙うことになります!
特に賃貸住宅を建築される方は、戸当たりの補助金ですので
仮に10世帯の計画で水準3を達成した場合であれば、
10世帯×170万円=1,700万円
この助成金を達成するために必要な条件ですが、東京都が求めているものは主に2つです!
それが『断熱性能の強化』と『省エネ設備機器の採用』です!
そもそもなぜ、今回東京都は132億円という大きな金額を補助金として設けたのかという背景ですが、狙いは下記の通りです。
『東京都では、2021年1月に、都は、2050年までに世界のCO₂排出実質ゼロに貢献する「ゼロエミッション東京」の実現のため、2030年までに温室効果ガス排出量を50%削減(2000年比)する「カーボンハーフ」を表明し、取組を加速させています。都内の温室効果ガス排出量の約30%を占める家庭からの排出量を減らすためには、住宅の省エネ性能等を一層向上させる必要があります。』
※東京都環境局一文抜粋
要は、CO2の排出量を減らす活動を率先してやっていきますよってことですね。
1.断熱性能の強化
断熱性能については、建物の構造躯体によって変わってくるので一概に言えません。
断熱性能を表す指標としてUa値(ユーエー値)というものがあります。
Ua値とは、外皮平均熱還流率といって、簡単に言うと建物内の温度がどれだけ外に逃げやすいかを示したもので、建物の隙間や断熱性能が関係してきます。
昔はQ値、C値といった指標がありましたが、最近ではUa値が一般的です。
このUa値は数値が低いほど性能が良いということになります。
そして、東京都が求めるUa値は水準1で0.70以下、水準2で0.60以下、水準3で0.46以下です。
ちなみにZEH(ゼロエネルギーハウス)仕様がUa値0.6以下ですから、東京ゼロエミは、かなり高い水準が求められていることが分かります。
2.省エネ設備機器の採用
こちらはエコな設備機器を沢山いれてCO2排出削減に貢献しようというものです。
主に、高効率の給湯器や高効率エアコンの採用
照明についてはLED照明は勿論ですが、調光機能や人感センサーが付いているもの。
水栓などにも節水機能が付いていたりするものを設置する事でエコな住まいにする必要があります。
②太陽光発電・蓄電池の補助金
この東京ゼロエミ補助金は別途、太陽光発電や蓄電池の助成金もあります!
太陽光は、搭載するkw(キロワット)数によって変わりますが、10万~13万円/kwの補助金が出ます。(最大500万円)
蓄電池は、4Kw以下のタイプですと①機器代金の半額 ②蓄電容量×10万円 ③80万円の低い金額が貰えます。
4kw超えのタイプですと①機器代金の半額 ②蓄電容量×20万円 ③太陽光出力×20万円の低い金額が貰えます。
③不動産取得税の減免
建物を建てる際に、1世帯あたりの面積が40㎡未満ですと不動産取得税という税金がかかります。
40㎡というと、間取りとしては2DKや1LDKくらいの広さですので、持ち家を建築する方はほとんど関係ないかもしれません。
ただ賃貸住宅を建築する方は、1Kなどの40㎡に満たないような単身向けの間取りを沢山建てる場合には不動産取得税が結構バカにならない金額がかかります。。。
それが今回の東京ゼロエミ(水準2・3)に該当すると、なんと不動産取得税が半額になります。
そして、更に太陽光発電を付けるとなんと0円になります!お得!!
【おまけ】取得補助金の税金について
このような大きい金額の補助金を受ける場合には気を付けなくてはいけない事があります。
それは、『税金』です。。。
補助金は、所得対象となりますので、大きい補助金を受けた場合その年の所得がかなり上がってしまう為、税金がかなりかかってしまいます。
特にアパート建築などの場合は補助金額も莫大になるケースも多いので、緩和措置が有ります。
アパートの場合、減価償却と言われる償却資産から補助金取得分マイナスして税金を納めることが出来ます。
仮に、新築時の建物(木造)の固定資産税価格が2,000万円だとすると木造の償却期間が22年ですので、2,000万円を22年間かけて経費計上できます。
ここで補助金を仮に500万受けた場合、2,000万-500万=1,500万円を22年かけて償却するといった感じです。
つまり、毎年の経費として落とせる金額が少なくはなるから得する訳では無いけど、税金を分散して払えるというイメージですね。。。
いずれにせよ、補助金を上手く使えば、良い建物がお得に手に入るという事ですので、使わない手はありません。
今回は東京ゼロエミ補助金についてでした!
詳しくは下記ホームページ見てみてください。
クール・ネット東京 :東京都地球温暖化防止活動推進センター | 「東京ゼロエミ住宅導入促進事業」 (tokyo-co2down.jp)
そして、ここは大事なポイントなのですが補助金事業について、ハウスメーカーや営業マンによって得意・不得意が少なからずあります。
その為、苦手意識のあるハウスメーカーや営業マンは、補助金のことを知っていても自ら教えてくれないケースも多々あります。
『知らなかった』で損をしないように、施主力をUPさせましょう!
そして、東京以外での建築検討の方は下記サイトから自分と住む地域の補助金調べてみると良い事あるかもしれません。
市町村住宅関連補助金制度一覧(都道府県別)2022 補助金などの支援制度 (sumai-fun.com)
是非参考に!
それではまた次回!!