良い設計士のポイント【外構編】
前回、建築士資格を持っているか、持っていないかは良い建築士かどうかには関係ないというお話しました。
今回は、良い設計士のポイントをいくつか列挙してみました。
ただ一つ注意点があります。
今の担当の設計士が、あまり当てはまらなくてても、『設計士を変えろ!』などと声を荒げる必要はありません。
設計士も人です。
まずは、あなたとのフィーリングや性格が合うか、打合せが楽しいか。
そこが凄く大事です。
今回の項目に当てはまらなくても、その部分をお客様であるあなたから『提案して欲しい』と言ってみてください。
きっと素敵なプランがでてくる・・・はずです笑
正直、良い設計士のポイントは挙げたらキリがありません。
良く話をきいてくれる。
色んな提案をしてくれる。
今の家の改善したいところを沢山聞いてくれる。
こういった事は勿論大事ですが、ある意味当たり前と言えます。
今回は、住宅営業を10年以上やってきた中で、私が『意外とやってくれないケースが多いな~』と感じる項目に注目してみました。
是非、参考にしてみてください。
①外構の提案をしっかりしてくれる。
当たり前だと思うのですが、意外と外構の提案をしっかりしてくれない設計士は多いです。
家の中の間取りの話ばかりに気を取られがちですが、道路からのアプローチや外観上の魅せ方。自転車の置き方や、エアコンの室外機配置・植栽や外構照明の提案。
こういった細かい部分が提案されずになんとなく外構予算100万円とかいうのはすごく危険です。
実は、外構費用は予算圧縮の為に、最低限まで削られているケースが多いです。
敷地条件にもよりますが、個人的には『土地の㎡数×3.3万円』以上は予算で見ておく方が良いと思います。
土地面積は100㎡なら330万、150㎡なら約500万といった感じでしょうか。
ただ、勿論、予算があっての事ですから、仕方のない部分もあるかと思います。
個人的には、建物の外壁をタイルにする位なら、その分のコストを外構費用に回した方が良い場合もあるので、検討してみてください。
あとは、外構・建物ともにコストを下げながらカッコよく魅せる技があります。
それは、『シンプルな外構工事に合わせて家を設計する』です。
具体的にはどういうことか。
それは、まず建物は道路面に窓を作らない。
そして、外構はコンクリート打ちっぱなしにシンボルツリー1本のシンプルなオープン外構。
こんな感☟じです☟
いわゆる『シンプルモダン』っていうやつですね。
シンプルにまとめているので、外構もシンプルで安価で済みます。
ただ、このやり方は北側に道路があるような敷地条件でないと結構難しいかもしれません。
何故なら、普通南側には大きな窓を取るのが設計の基本だからです。
ただ、敷地の条件によっては必ずしも南に窓を大きく取らないといけないなんて事は無いのです。
敷地によってはコの字型のプランにすることによって、解消できるケースもあります。(設計士の腕の見せ所!!)
外観を重要視するのか、間取りを重要視するのかでも変わってくるので、そこもあなた次第ですが、是非外構の提案も含めて設計士さんにはお願いしてみましょう!
②写真やパースなどのイメージを沢山出してくれる。(共有してくれる)
③デメリットとメリットを簡潔に教えてくれる
今回は①外構提案について長くなってしまったので、②③については、次回また解説していきます!