1級建築士でもクソプラン!?【建築士資格者のお話】
皆さん、家づくりする上で『せっかくなら1級建築士の資格を持った人にプランを考えて欲しい!!』
と考えているかた多くないですか?
断言します。
『建築士資格を持っているか』と『良いプランが描けるか』は全く関係ありません。
いや、むしろ営業側の立場から言わせてもらうと、、、
建築士資格持ってるデザイナーの方が色々、条例とか細かい法規制にガタガタうるさくて、ありきたりな夢の無いプラン描いてくる人多いんだよな。。(笑)
そんなかく言う私も建築士の資格を持っていますが、初めはプランなんて全然描けませんでした。
まず建築士の試験についてですが、建築士は『1級建築士』と『2級建築士』があります。
試験は2回に分かれていて、一次試験がマークシート、二次試験が設計のプランニングと作図になります。
この2次試験のプランニングと作図ですが、実務とはとてもかけ離れたスキルを要求されます。
試験に受かるための勉強をするので、建築士に合格した暁にはステキなプランが描けるデザイナーになっている!という事ではありません。
建築士の試験は実は、実務で設計業務を10年以上やっている人が落とされ、図面に人を3mの高さで書いてしまうようなモノの縮尺が全く分かってない人が受かる試験なのです。
私は忘れもしません。
2級建築士製図試験対策の学校の初日を。。。
一般車を描けば縦7mもあるリムジンを描き、人を描けば身長3m、トイレの便器のサイズが2m近くある、そんな人達の図面を沢山見ました。
ただこんな彼らも、たった2か月位で二次試験である製図をクリアする為に、試験に受かる為の勉強を集中的にやります。
なので、本当の設計の実力なんてものは必要ありません。
逆にベテランの設計士が、試験で良いプランを描こうとすると自滅します。
減点方式なので、減点されないすぐ描けるプランを描けば受かるのです。
間取りの良し悪しは、ほとんど合否に関係ありません。
どちらかというと、図面(線)の綺麗さやメリハリ、書き込みの量(草木、アプローチの表現など)が合否を分けます。
私は大手ハウスメーカーに勤めていますが、一級建築士でもホントにダサいプランを描く人もいれば、無資格でもかなりカッコイイデザインの家を設計し、コンペでも次々と受賞する人がいます。
あなたは、どちらの設計士に頼みたいですか?
勿論、人によって好みが違うので、ダサいかカッコイイかは人それぞれです。
本当に良い設計士は、あなたにとって理想といえる家を描いてくれる設計士です。
ただ、あなたにとっての理想の家を建てるには、他人である設計士の実力は勿論ですが設計士を見極めるあなた自身の力も必要となります。
これは、私の意見ですが本当に良い設計士と、自己満オ〇ニー設計士を見極める
いくつかの項目があります。
次回は、私の所感ですが良い設計士とはどんな設計士か列挙していきたいと思います。
ではでは